昔の入れ歯はもっと噛めていた????

昔の入れ歯はもっと噛めていた????

 

香川県高松市の

噛み合わせ専門歯科医院

吉本歯科医院の吉本彰夫です。

 

歯を失った後、入れ歯(いわゆる脱着式の装置)を

お使いになっている方は多くいらっしゃいますよね?

 

 

これは患者さんから実際によく聞くお話なのですが

「うちのおじいちゃんやおばあちゃんは入れ歯でなんでもバリバリと噛んでいた

だから自分もきっと歯がなくなっても入れ歯で噛めるに違いない」と

思われている方はかなりいらっしゃいます。

「せんべい site:http://www.8181118.com/」の画像検索結果

 

昔の人は入れ歯で噛めていました。

せんべいだろうが

ステーキだろうが

噛みきりにくいなすの皮だろうが

おさしみのイカだろうが

フランスパンだろうが

実際に

なんの問題もなく

噛めていたんです。

 

 

しかし

現代の私達が入れ歯をすると

入れ歯では昔の人のように固いものを噛むことはできません。

 

なぜでしょうか?

私のところにご相談に来られる方はみな

☑何度作り変えても入れ歯が合わなくなって痛い

☑何度調整してもすぐ噛めなくなる

☑何度調整しても合わなくなってすぐ落ちてしまい食事のたびに外れる

☑先週きつくしてもらったのにすぐガラガタにゆるくなり人前で話していると入れ歯が落ちる

このように

入れ歯では本当にお悩みでお越しになられます。

 

 

ではなぜ

昔の人は入れ歯でなんでも噛めていたのに

なぜ現代人は入れ歯で硬いものを噛むことができなくなったのでしょうか?

その理由をお話します。

 

実は歯科治療そのもの

非常に大きな改革があったから、なのです。

 

歯の治療といえば

「すぐに歯を抜かれた」

「ちょっとした虫歯で痛いと言ったら歯を抜かれてしまった」

「抜歯 site:http://www.8181118.com/」の画像検索結果

ということを聞いたことはありませんでしょうか?

 

 

年配の方におうかがいすると

「私達の頃はね、すぐ歯を抜かれて入れ歯になっていましたよ」

とおっしゃられる方は多いかと思います。

 

今では根管治療(歯の神経治療)といって

歯の中の神経や血管が通っていたところを治療する技術が大幅に伸びました。

 

そしてまたバイ菌を殺すお薬も開発されました。

それによって歯そのもの、歯の神経、神経を残した後に歯をそのまま残しておく、

つまり保存するということができるようになりました。

 

 

昔は歯を失う原因は

虫歯でした。

しかし今は

歯を失う原因は虫歯ではありません。

歯周病(歯槽膿漏)なんです。

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歯周病って骨が溶けてなくなる病気なんです。

 

 

世界WHOにも認められている

ギネスにも載っている

世界中で一番病気になっている

その歯周病なんです。

 

日本人でも8割以上が歯周病になっていると

言われています。

歯周病とは歯の周りの病気です。

 

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つまり歯そのものではなく

歯の周りです。

 

肉とか骨が歯を支えております。

 

この肉や骨がなくなることによって

歯は残っているんだけれども

支える骨がなくなったので

土手が崩れて歯を抜かなければいけなくなります。

 

勝手に歯が抜けてしまうということが

今、最も歯を失う原因などになっています。

 

 

つまり昔の人と

今の人

何が違うのか?

 

歯の周りの骨があるかないか

なのです。

歯科治療の大きな改革

「歯を抜かずに残そう」

という流れにそって

歯医者さんも

頑張って歯を抜かずに歯を残したがゆえに

その結果、歯の周りの骨や肉が持たなくなってしまったのです。

 

健康な歯の時は

土台である骨はしっかりとあります。

ピンクの部分が骨の上にのった歯茎です。

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昔、

歯を失う原因は

虫歯でしたので

虫歯になった歯は、「もう抜きましょう」とさっさと抜いてしまっていたのです。

骨がしっかりあるうちに歯を抜いてしまっているので

骨は溶けずにちゃんと残っています。

 

 

しかし

今は、どんなに歯がグラグラになっていても

骨がどんどん溶けていっていても

歯を抜かずに治療しましょう

歯を残しましょう

という流れですので

ご本人の自覚がないうちに

どんどんどんどん歯をささえていた骨は溶けてなくなっていっているのです。

 

 

 

 

骨が健康な人の半分以下の薄さにまで溶けてしまってから

やっと歯を抜きましょう、となります。

 

昔の人は入れ歯でなんでも噛めていた

のに

今の人は入れ歯ではまったくものが噛めない

理由はそこにあります。

入れ歯は歯茎の上に

ピョンと乗っかっているだけです。

歯茎は肉ですので

クッションです。

クッションの下には

骨があります。

その骨が太くしっかりある人は、入れ歯でも問題なくバリバリ噛めます。

しかし

骨がもうペラペラに薄く溶けてしまっている人は・・・・

当然かめませんよね?

 

しかも

痛いです。

 

飛び上がるほど、痛い

神経にさわるような痛さとおっしゃる方もいらっしゃいます。

 

入れ歯は

歯茎つまり、肉の上に乗っていると

肉眼的には見えます。

しかし

歯茎の下には歯を支えている骨があるんです。

 

よく

「歯を支えているのは何だと思いますか?」

とおたずねすると

7割の方が

「え?歯茎・・ですかね?」

お答えになります。

 

違います。

 

歯を支えているのは

歯茎(肉)ではなく

骨なんです。

 

歯槽骨(しそうこつ)

という骨があるから

歯が存在することができているんです。

 

 

 

歯肉だけでは

歯は自立することはできないんです。

 

 

たとえば

お肉を切る時にはまな板の上に置いて切りますよね?

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宙に浮いた状態の肉を切ることはできません。

まな板という硬いものの上に肉を置いてはじめて

切ることができます。

 

身体も一緒です。

 

骨という固いものがあり

その上に肉が約2ミリという厚みでもって残っているのです。

 

骨を失うから肉がそれと共に下がっていくのです。

 

歯肉だけが下がってなくなるわけではないのです。

 

歯肉は2ミリという厚みがほぼ均等に保たれていますから

肉はなくならないのです。

 

肉の下の骨がなくなることにより

歯肉の位置が下がったかのように

歯肉がなくなったかのごとく見えるのです。

よく

「歯茎が下がってきてしまって」

「歯茎が痩せてきてしまって」

とおっしゃられますが

それは歯茎の下にあった骨が溶けてなくなったので

そう見えるだけ、なのです。

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土手の骨の厚み・高さ・幅によって

脱着式の入れ歯、総入れ歯の安定性が決まります。

 

昔は歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう前に

歯を抜いていましたから、土手は残っていたんです。

 

そしてそれはほとんど全部の場所において

骨が残っていたのです。

 

ですからしっかりした骨があり歯茎があり

その上に乗っかっていた総入れ歯はすごく安定性がよかったのです。

 

入れ歯が落ちてくることもなく

強い力・噛む力にも耐えうるだけの強度がありました。

 

しかしながら現代人の場合には

極限で歯を残すために

その周囲の骨を失ってから歯を抜くという状況になっております。

 

ですから歯がないだけでなく

歯を支えていた骨までなくなっているのです。

 

つまり入れ歯をしっかり安定させるだけの

土手がなくなってしまっているのです。

 

 

入れ歯が安定するための

土手である

骨の高さ

厚み

すべて足りないのです。

 

ですから

お話していたら入れ歯がすぐ落ちてくる

噛んだら痛い。

何度調整してもらってもすぐ合わなくなる。

ということが起こっているのです。

これが

昔の人は入れ歯でなんでも噛めていたのに

なぜ現代人は入れ歯で硬いものを噛むことができなくなったのでしょうか?

に対する

お答えです。

 

歯周病は

他人事では、ありません。

 

ほとんどの人が今では知っている「歯周病」です。

 

だけどほとんどの人は

「自分には関係のない話」と思っているのが

歯周病でも、あります。

 

まだ30代だから

痛くも痒くもないし

歯磨きちゃんとしてるから

しかし、

歯周病は

自覚症状はありません。

 

静かにしのびよるサイレントキラーです。

実際に

吉本歯科医院にお越し下さる多くの方が

「え?歯周病なんてどこでも言われたことなかったけど?」

「え?私の骨、そんなに溶けてなくなってるんですか?」

と驚かれます。

 

正しく

歯周病を知って欲しいと思います。

 

知って頂くだけで

歯だけでなく

骨を残すことができます。

 

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