危険!入れ歯の方が硬いものを噛むと骨がどんどん溶けてしまいます。
今までに
数個の入れ歯を
作り替えてこられたという患者さんが
いらっしゃいました。
「全部、自由診療の高い入れ歯だったけど
どれも合わなくなるんです。」
とのご相談でした。
その方は
今まで入れ歯で
硬いものでもなんでも苦労なく
食事ができていました。
入れ歯を作ってから10年くらいは
十分噛めていた、
とおっしゃいます。
しかし
ある時期から
入れ歯をいれると痛くてしょうがない
入れ歯を何度調整してもらってもすぐにがたがた合わなくなる
入れ歯で噛むと神経に触るように飛び上がるほど痛い
噛めないから、食事ができなくなったのだ
すぐに合わなくなるから、合う入れ歯を探して
こうして定期的に何回も入れ歯を作り替えをしているんです、と
おっしゃられました。
何かがうまくいかない時、ほとんどの場合は
■ その方法が間違っているか
■ 正しい方法を選択する知識が不足しているか
のどちらか、です。
この方は
入れ歯を使い続けることにより
健康な歯の人が食べる食事内容と同じくらいの硬さのものを
入れ歯で噛み続けたことにより、
歯茎の下に埋まっている骨が溶けてきてしまっていました。
しかし、入れ歯を使われている多くの方は
ご自分の骨が溶けていることに
気が付くことはできません。
入れ歯が変形したのだろう
入れ歯そのものが作りが自分の歯型にあっていないのだろう
入れ歯の質が悪いのだろう
だから、お金をかけて
作り変えたら
きっとまたもとのように噛めるはずだ
と、思われています。
しかし、
現実はその逆です。
入れ歯はプラスチックや金属で作製されています。
入れ歯は簡単には変形しません。
変形したのは
患者さんご自身の歯茎であり
その歯茎の下にある、ご自身の骨なのです。